--> 医療事務資格はどこで取ればよいのか? | 狙った資格一発合格
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医療事務資格はどこで取ればよいのか?

医療事務資格はどこで取ればよいのか?|目的別の資格取得のガイド

この記事は次のような人たちに役立つ情報を提供します。

  • 医療事務の職に就きたいが、資格取得の場所がわからない人
  • 医療事務のスキル向上に必要な資格を探している人
  • 選択肢が多すぎてどの医療事務資格を取得すれば良いのか迷っている人

医療事務の資格は100以上存在し、選択に悩むことも多いですが、特に人気のある資格は限定されています。

ここでは、目的沿ったおすすめの医療事務関連資格をいくつか紹介します。

医療関連の事務資格について

「医療関連の事務資格」とは、具体的な資格名を示すわけではなく、医療分野で活用される様々な資格の総称です。

多種多様な資格がこのカテゴリーに含まれ、一般的に「医療事務」と呼ばれています。病院での事務職は裏方の仕事が中心ですが、患者さんと接する機会も多いため、病院の代表としての役割も果たします。

診療報酬の計算など、専門的な業務を行う際には特定の知識が必要とされますが、資格がなくてもできる業務もあります。資格を持っていると、専門的な仕事にすぐ対応できるため、職場で重宝されます。

また、日本の高齢化が進むにつれて医療費が増加し、診療報酬の計算を行う医療事務職の需要も増えています。資格を持っていると、専門知識を持っている証として認識され、採用されやすいです。

医療事務の業務内容

医療事務の業務は主に「1.受付業務」「2.クラーク業務」「3.レセプト業務」の三つに分かれます。

1.受付業務

受付業務では、来院された患者さんへの最初の対応を担当します。保険証の確認、問診票の記入支援、診療科の案内などを行い、患者さんにとって親しみやすい印象を与えることが重要です。この業務は病院の顔としての役割も持っており、患者さんとのコミュニケーション能力が求められます。

2.クラーク業務

クラーク業務では、医療チームのサポートを通じて、患者さんと医療スタッフとの間のスムーズなコミュニケーションを促進します。外来クラークは、受付や電話対応、患者さんの呼び出し、カルテの管理などを行い、病棟クラークは病棟での事務作業を中心に行います。患者さんやその家族とのやり取りが多いため、高いコミュニケーションスキルが必要です。

3.レセプト業務

レセプト業務は、診療報酬請求書を作成し、治療費の計算や健康保険への請求を行います。治療の内容に基づき、診療報酬点数表を用いて請求書を作成し、患者さんは治療費の一部を支払います。この業務は正確性が求められ、医療事務の中でも専門性の高い分野です。

医療事務の資格試験の多様性について

医療事務には様々な資格試験が存在しますが、今回は特に挑戦度の高いと言われる8つの資格試験に焦点を当て、ソラスト教育サービスの提供するデータを元に、それぞれの試験の難易度について順にご紹介します。

難易度順位 資格名 合格率
1 診療報酬請求事務能力認定試験 27.5%~41.6%
2 医科医療事務管理士技能認定試験 50.0%~65.0%
3 医事コンピュータ技能検定試験 準1級:55.7%、2級:33.7%、3級:63.2%
4 医療情報実務能力検定試験 2級:61.7%、1級:54.2%
5 医療事務認定実務者試験 60%~80%
6 医療事務技能審査試験 73.7%
7 医療事務技能認定試験 85.0%
8 医療事務検定試験 88.5%

リストを見てみると、最も挑戦度が高いのが「診療報酬請求事務能力認定試験」で、合格率は27.5%から41.6%となっています。

反対に、合格率が最も高いのは「医療事務検定試験」で、88.5%と非常に高い数字を示しています。これは「診療報酬請求事務能力認定試験」の合格率の約3倍ですね。

どの医療事務資格を取ってどこで働きたいのか?

医療事務資格を取る場合、具体的にはどこで働きたいのか?・・・目的別にどの資格取得を目指せば良いのか解説します。

どの医療事務資格を取ればよいのか?迷った際に考えるべき点は、まず自分がどのような医療機関で働きたいかです。クリニックや総合病院など、勤務先によって求められるスキルが異なります。次に、資格の難易度と試験内容を検討し、自分の学習スタイルや時間的な余裕に合っているか確認することが重要です。
また、受験資格や試験の頻度、受講できる講座の有無も選択の基準となります。これらを総合的に検討し、現実的な目標設定を行うことが成功の鍵となります。

クリニック・診療所向け資格の選び方

未経験からクリニックや診療所で働きたい人へ、適した医療事務資格について解説します。

医療事務資格を取得しても直接的な就職利点は少ないことがあります。しかし、1年以上の経験がある人よりも、医療事務の基礎知識を持つことが非常に重要です。基礎知識を持っていると、職場での理解が速くなり、挫折しにくくなります。

未経験からクリニックや診療所で働きたい人向けの医療事務資格は次の4つです。

  • 医療事務技能審査試験〈医科〉(メディカルクラーク)
  • 医療事務認定実務者試験
  • 医療事務技能認定試験
  • 医療事務検定試験

\未経験者ための資格取得講座/医療事務 通信講座

資格の難易度が低いものを選ぶ

初心者向けの医療事務資格で、合格率が70~80%程度のものを選びましょう。

受験者数が多い資格を選ぶ

情報が豊富で教材が手に入りやすいため、受験者数が多い試験がお勧めです。

未経験者向けの推奨医療事務資格

次の資格が未経験者には特におすすめです。これらの試験はいずれも合格率が高く、受験者数が多いため、情報や教材が容易に入手可能です。

病院勤務に最適な医療事務資格の選び方

病院での医療事務職につきたい人は、どの資格を選ぶべきなのでしょうか?

ここでは、病院勤務を目指す人に適した医療事務資格について解説します。病院の規模や職務内容に応じて、求められる資格は異なります。

医療事務従事者として病院で勤務したい人向けの医療事務資格は次の資格です。

  • 診療報酬請求事務能力認定試験(合格率30%前後)

\病院で働きたい人のための資格取得/医療事務 通信講座

各種病院で必要な資格

総合病院や大学病院、個人病院など、入院施設を持つ医療機関では、職務に応じて異なる資格が求められます。これらの病院では業務が専門化されており、受付や会計、レセプト処理などに分かれています。クリニック向けの試験は受付業務向きで、より専門的な業務には難易度の高い試験が適しています。

パートや派遣での病院勤務

会計やレセプトの業務がない受付職など、未経験からでも応募が可能な職種が多いです。この場合、基本的な医療事務の知識を学ぶだけで十分な場合が多いです。

病院での正社員勤務を目指す

正社員として働く場合は、特に会計やレセプト関連の知識が重要になります。病院は福利厚生が整っていて競争も激しいため、より専門的な資格が有利に働きます。外来だけでなく、入院施設を持つ病院での業務は、検査や手術など多岐にわたるため、広範な知識が求められます。

病院で正社員を目指すための推薦資格

診療報酬請求事務能力認定試験は、合格率が約30%と非常に難易度が高い試験であり、医療事務の試験中でも最高峰に位置します。合格することで医療事務職の就職率が向上するため、病院の正社員を目指す人には必須の資格です。ただし、この試験は令和7年度で終了予定なので、資格取得を考えている人は早めの行動が推奨されます。

医師事務作業補助者におすすめの資格

医師事務作業補助者は、その専門性から医療事務経験者が多く進むキャリアパスです。彼らは電子カルテの入力、診断書や紹介状の作成、検査データ管理など、医師の広範なサポートを行います。これらの業務は医療専門知識と用語の広い理解を必要とします。

医療事務作業補助者として働きたい人向けの資格は次の4つの資格です。

  • 医師事務作業補助技能認定試験(ドクターズクラークⓇ)
  • 医師事務作業補助者(ドクターズオフィスワークアシストⓇ)
  • 医師事務作業補助者実務能力認定試験
  • 医師事務作業補助業務実務能力認定試験(称号:認定医師秘書™)

\医療事務作業補助者になりたい人向け/医療事務 通信講座

医師事務作業補助技能認定試験

この試験は一般財団法人 日本医療教育財団が主催しており、受験者は年間約4,000人、合格率は60~70%です。ニチイの講座で学べ、年6回実施されるこの試験は、その分野で最も人気があると言えるでしょう。

医師事務作業補助者(ドクターズオフィスワークアシスト)

技能認定振興協会(JSMA)が主催するこの試験は、合格率が90%に達し、毎月実施されています。受験資格は特になく、医療事務経験者がスキルアップを図るためにも適しています。

医師事務作業補助者実務能力認定試験

全国医療福祉教育協会が主催するこの試験は年3回実施され、最新の受験者数は765人、合格率は71.0%です。実技試験にはSOAP形式の記録作成や各種文書作成が含まれ、実務経験がないと挑戦が難しい内容です。

認定医師秘書技能認定試験

この試験は特定非営利活動法人 医療福祉情報実務能力協会が主催し、合格率は69.2%です。ヒューマンアカデミー通信講座を通じて受験資格を得ることができ、専門性の高い職務に対応するための資格とされています。

医師をサポートする医療秘書に興味がある人は、次の記事が参考になります。

医療秘書の資格が取れる通信講座を比較してみた
医療秘書は医師、看護師などが業務に専念できるように医師たちに代わってできる業務をサポートする専門家です。企業の社長秘書などの位置づけに相当するもので医療事務とは異なる資格です。医院長の秘書などの求人も多く3ヶ月の通信講座受講で狙える資格です。

経験者がスキルアップするための医療事務資格

現在、医療事務従事者として働いている人がスキルアップするために資格取得を目指すなら次の2つの資格・試験が良いでしょう。

医療事務従事者がスキルアップを目指す理由は、キャリアアップと職場での責任拡大に繋がるためです。専門的な知識や技術を習得することで、効率的な業務遂行が可能となり、患者サービスの質の向上にも寄与します。また、高度なスキルは昇進や給与アップの機会を増やすことにもつながります。

診療報酬請求事務能力認定試験

この高難易度の試験は、医療事務経験者が一度は挑戦すべきものです。受験には広範な知識と実務スキルが必要であり、手書きでレセプトを作成することが求められます。また、この試験は令和7年度で終了するため、早期の受験が推奨されます。

入院医事業務技能検定(入医検R)

技能認定振興協会(JSMA)が主催するこの試験は、入院関連業務に特化しており、外来経験者にとっても挑戦価値のある資格です。1級から3級まであり、得点率によって合格レベルが決定されます。

\スキルアップするための資格取得/医療事務 通信講座

【まとめ】医療事務資格の取得場所とその選び方

医療事務資格にはさまざまな難易度があり、目的に応じて適した試験を選ぶことが重要です。医療事務の現場で働く者として、資格があると無いとでは、未知の問題への対処能力に差が出ます。

医療事務業務は日々の調査や学習を要し、常に新しい知識が求められます。それでも、基本的な知識があると新しい業務に対応しやすく、初心者が挫折しにくいです。

そのため、特に未経験から医療事務に挑む場合、適切な資格を事前に取得しておくべきです。ただし、自分の現在のスキルに合わせた試験から始めることが重要です。難易度の高い試験に無理に挑むと、挫折の原因となります。

段階的に知識と経験を積み上げていくことで、医療事務の職場でも長く続けることができ、実力を発揮できるようになります。