国家資格の取得は難しいのか
国家資格とは、国の法律に基づいて、各種分野における個人の能力・知識が判定され、特定の職業に従事すると証明される資格です。
国や地方公共団体、指定された団体などによって国家試験が実施され、試験に合格すれば国家資格を取得できます。医師や看護師の資格、弁護士の資格などを想像すると分りやすいでしょう。
しかしこれらの資格をイメージすると、どうしてもハードルが高く感じられ、国家資格を目指すのは無理と諦めてしまう人も少なくないようです。
しかし、実際にはさまざまな国家資格があり、受験資格が必要な資格もあれば、誰でも受験できる資格もあります。また、難易度も高いものから低いものまでさまざまで、学校に通わなくても独学や通信講座の受講で取得を目指せる国家資格もあります。
国家資格の中には、有資格者だけが業務を行える「業務独占資格」、有資格者だけが特定の肩書きを名乗ることできる「名称独占資格」、事業を行なう際に必ず規定人数以上の有資格者を置くことが義務付けられている「必置資格」などの区分けもあり、就職・転職にに特に有利な国家資格となります。
国家資格の難易度とは
国家資格取得に挑戦するときに気になるのが難易度です。ただ、難易度と言っても、受験資格に「大卒」とあれば、まずは大学を卒業していなければ受験できませんから、高卒者には難易度は100%･･･受けられないので受からないということになります。また、国家資格の中には7割以上の正解で合格と言うように一律な基準ではなく、毎年合格率が変動するものもあるため、一概に難易度が高い低いと言えないものもあります。
確かに難易度はありますが、試験対策をしっかりして受験すれば合格を目指せる資格もたくさんあります。そこで、ここでは国家資格の中でも半年程度の通信講座を受講することで取得を狙える国家資格について、合格基準や合格率などから難易度ランキングを作成し、誰でも目指せる国家資格を紹介します。
取得すべき国家資格のポイントとは
就きたい職業、目指すべき資格をしっかりと持っている人は、その資格取得に向けた道を進めば良いでしょう。しかし、そこまで確固とした目標や夢がないようなら、安定した仕事に就けて、難易度が高くない資格を選びたくなるのが人情です。
そこで、資格を持っていないとできない業務がある業務独占資格や資格保有者でないと名乗れない名称独占資格などの国家資格で、比較的短期間に取得できるものを目指すのが良いでしょう。
取得の難易度を勘案した国家資格おすすめランキング
6ヶ月以内の通信講座の受講で、取得メリットが高いのに、受験制約も低く、挑戦すべき資格･･･ある意味総合的な難易度が低い資格を紹介します。試験の合格率が低く試験の難易度は高くても、短期間で合格力を付けられれば、難易度はさほど高くないと言えるでしょう。
誰でもチャレンジできる宅建士
宅建士は、受験制約のない誰でも挑戦できる国家資格です。しかも試験は四肢択一問題なので勉強すれば何とかなる･･･と思う人も多いようでが、合格率は15%～20%でやや難易度の高い資格です。
ただし、宅建士は資格保有者でないとできない業務があり、宅建業者には5人に1名資格保有者を置く必要があることから、資格手当が付くなど処遇も良く、不動産業界で働くには取得しておきたい資格です。
通信講座には3ヶ月～6ヶ月で合格力をつけてくれる講座があるので、毎年10月に行われる試験に照準を合わせて通信講座を受講すれば良く、一発合格を狙いやすい国家資格です。
誰でも目指せる人気の資格｜行政書士
受験制約の多い士業資格の中でも受験資格がなく、業務独占資格であることから人気なのが行政書士の資格です。
試験範囲も広く、試験の難易度も決して低くはありませんが、試験に的を絞った4ヶ月～6ヶ月のカリキュラムで、合格を目指せる通信講座があるため、難易度は想像しているほど高くないためおすすめです。
難易度の低いファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーは、ライフプランニングやタックスプランニング、金融、保険などの専門家で、幅広い知識を活用して人々の人生の目標や夢の実現をサポートするやりがいのある仕事です。
ファイナンシャルプランナーの資格は3級からスタートし、難易度は低いのですぐに取得できる国家資格です。3級と2級を取得するための通信講座はかなりおすすめです。
イマドキの国家資格ならwebデザイン技能士
web業界で唯一の国家資格がwebデザイン技能士で、3級から1級まで3つの級があり、年に4回の受験チャンスがあります。学科と実技の試験がありますが、合格の目安は70%の得点率と難易度も高くないので、しっかり勉強すれば狙える資格です。
6ヶ月の通信講座で国家試験を突破できる合格力の付く講座がおすすめです。
狙い目の国家資格｜キャリアコンサルタント
キャリアコンサルタントは、2016年に新設された国家資格で、まさに今が狙い目の資格です。新卒者や転職者などの職業選択に関わる相談や能力開発、キャリアデザインなどのコンサルを行うやりがいある仕事です。
受験資格はありますが、厚労大臣が認定する講習の課程を修了すればOKなので、講座を受講して4ヶ月で資格取得に挑戦できます。
労働・社会保険の専門家資格｜社会保険労務士
社会保険労務士は、労働法や社会保険、老後の年金などに精通している専門家で、厚労省主管の国家資格です。士業と言われる専門資格職業で、資格を取得すれば生涯有効な資格なので手に職が就くおすすめの国家資格の一つです。
年に1回、8月に試験が行われ、学習内容も幅広く難易度は少し高めですが、最短6ヶ月で社労士資格取得を目指せる通信講座があります。